佐川醤油の歴史(天保元年1830創業)

明治時代の佐川醤油店醸造蔵

佐川醤油の歴史

蔵のある街は、静けさの似合う街。
ゆったりと流れる時間、ひっそりと行き交う人々。
閑雅な石畳の小路に、風に揺れる柳の影。
北へ登る緩い勾配の坂の途中、
佐川醤油の白い蔵は、
威風堂々たる構えで立っている。
柳井津の栄華と明治の気概を今に伝え、
変わらぬたおやかな表情で、
今日も静かに立っている。

佐川醤油の歴史

江戸~明治~大正~昭和~平成~令和

「200年企業Ⅱ」に選出されました。(日本経済新聞社)


佐川醸造の蔵の歴史は古く、明治以来百年以上もの風雪を経て今尚その堂々たる構えは、訪れる人々を魅了してやみません。 しかし何より来客を驚かすのは、この蔵が今でも甘露醤油醸造の現役であり続けていることです。創業以来、杉の三十石桶で醸造する伝統の製法を今尚頑なに守り続け、通常の手造り醤油の二倍の歳月と手間をかけて造られる、芳醇な香りと風味の絶品の再仕込み醤油。その深くまろやかな味わいを、どうぞご家庭でごゆっくりお楽しみください。

弊社はこのたび、江戸時代に創業、2世紀以上にわたり生き続けてきた老舗企業として
日本経済新聞出版社発行の「200年企業Ⅱ」に掲載されました。

昭和の初期、甘露しょうゆの出荷風景

甘露醤油のこだわり

甘露しょうゆ

芳醇なヴィンテージワインのような、醤油があります。

たとえばワインなら、ボルドーのカベルネソーヴィニオン種のみを用い、じっくり寝かせ、熟成させたフルボディの赤。
あるいはコニャックなら、際立つ甘さと、まろやかでスムースな舌触りの、ナポレオンアルマニャック天保元年(一八三〇年)の創業以来、私ども佐川醤油店が伝統の製法を守り続け、杉の三十石桶で醸造し続けてきたのは、そんな、いわばヴィンテージの名にふさわしい醤油です。

甘露、甘露。吉川公も、いたくお気に入り。

天明年間、時の岩国藩主吉川公は、柳井津に美味なる醤油有りとの報に、これを所望。
そこで、特に醸造の秘技を凝らした再仕込醤油を献上したところ、その芳醇な味と香りに思わず「甘露、甘露」と歓声を洩らされたと伝えられています。
それ以来「甘露醤油」の公称のもと、この伝統の逸品は、代々周防国柳井津発の銘品として日本全国に多くのファンを獲得し、昔と変わらぬ製法で今日まで造り続けられています。

甘露しょうゆ
鉄道唱歌

鉄道唱歌にも謡われた、 その美味。

時は明治。「汽笛一声、新橋を」で、日本に初めて鉄道が敷かれたのは、一八七二年(明治五年)の十月十四日、新橋-横浜間。
『鉄道唱歌』は、その後日本全国津々浦々に主要鉄道路線が広げられていくに従い、沿線の町の歴史や風物、また名産品などを歌詞に織り込んで作詞され、明治・大正・昭和を通じて広く愛唱されましたが、甘露醤油は山陽本線沿線の港町・柳井津の産物としてこの歌詞の中に歌われています。

店主ご挨拶

江戸時代後期の天保元年(一八三〇年)、ここ周防国柳井の地に「佐川醸造」として産声を上げました弊社は、長きに渡り、『鉄道唱歌』の90番にも謳われた「甘露醤油」の醸造元として、創業以来の醤油蔵にて伝統の再仕込み醤油を造り続けて参りました。

お陰様で、日本全国津々浦々のお客様、そしてまた各界の名士の方々からも逸品としての高い評価を頂いております。「甘露醤油」の命名は、創業に先立つ天明年間、時の岩国領第七代当主吉川経倫(きっかわつねとも)公が、柳井より御膳に献上した醤油の美味しさに思わず「甘露、甘露!」と感嘆の声を上げられた、という逸話に基づいております。

お客様にお届けしております「甘露醤油」は、味の研鑽を代々重ねつつも当時の芳醇な風合いはいささかも変わるところはございません。

文化庁の重要建造物群にも指定された柳井市の白壁の街並の一角に位置する弊社の蔵へは、毎年おおぜいの観光客の皆さまがいらっしゃいます。ここ柳井市は、江戸時代「岩国吉川領の御納戸」と呼ばれ海上交易と商業の中心として繁栄を極めた「柳井津」の栄華を今に伝え、また国木田独歩の作品の舞台ともなった文化の誉れ高い瀬戸内の小京都としても知られております。

弊社では、1998年にオフィシャルサイトを開設。甘露醤油をはじめとして、醤油風味のごまふりかけ、ごまドレッシングなど、幅広い商品をインターネット通販にてお届けしております。

この度、サイトをリニューアルいたしました。これを機会に、さらに多くの皆さまが弊社の商品をご贔屓賜りますよう願っております。

株式会社佐川醤油店

代表取締役
桐山 尚久

アクセス

住所

株式会社 佐川醤油店・・・佐川醤油蔵・・・(柳井甘露醤油資料館)
〒742-0021 山口県柳井市柳井3708-1 TEL:0820-22-1830

高速道路(最寄りのIC)

山陽自動車道 玖珂I.C-柳井:20分
国道188号線 徳山-柳井:50分
国道2号線 岩国-柳井:40分
国道437号線 玖珂IC -大畠:20分

JR山陽本線

広島-柳井:1時間25分【快速の場合 最短69分】
岩国-柳井:35分
徳山-柳井:35分
柳井-大畠:10分

新幹線

新大阪-広島:1時間30分
博多-徳山:1時間10分

こちらはウェブサイトで使用される標準的なクッキー通知です。あなたは簡単に有効、または無効にすることができます。当社では、お客様に最高のサービスを提供するためにクッキーを使用しています。